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自然環境
  イギリスは、日本の約3分の2の国土を持つ島国。町から町への移動距離も日本と同じ感覚で考えることができ、アメリカ、カナダ、オーストラリアのように一番近い隣の町まで車で何時間という感覚に慣れる必要はない。しかし、日本と同じくらいの広さにも関わらず日本よりも広々と感じるのは、全体になだらかな緑の丘陵地や平野が多いせいかもしれない。電車で旅行をしているとすぐに山やトンネルに入ってしまう日本とはかなり景色が違う。

また、緯度は日本の北海道よりもかなり北に位置するが、暖流の関係で比較的温暖な気候だ。緯度が高く、さらにサマータイムを採用しているため、夏の間の陽は長く、ロンドンでも夜9時過ぎ、スコットランドでは10時過ぎでも明るい。短期留学を利用して英語も勉強も観光もしたい人にとっては、日照時間の長い夏に滞在すると、時間を有効に使えて便利。その分冬は夜が長く、どんよりと曇った日が多い。ヨーロッパ大陸に近いので、週末や学期の間の長い休みなどを使って、ヨーロッパ観光にも出かけやすい。

歴史・文化・習慣
  イギリスの正式国名は『United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland(グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国)』で、グレートブリテン島は、さらにイングランド、ウェールズ、スコットランドに分かれる。ロンドンやオックスフォード、ケンブリッジがあるところがイングランドで、島の西部にあるのがウェールズ、北部にスコットランドが位置する。

上記の地域は歴史的にはそれぞれが別々の国で、勢力争いを続けた時期も多かった。そのせいか、現地にはいまだにそれぞれの地域への思い入れの強い人が多い。一般的に、イギリス人は、アメリカ人と比べて親しくなりにくいといわれるが、そんなイギリス人と親しくなれる場所として最適なのがパブ。昼間は気取って見える人々が、パブに行くとリラックスして別人のようだったりする。知らない人同士でも気軽に声を掛け合っているので、英語の勉強も兼ねて行くのもおもしろい経験になるだろう。

教育制度
  イギリスの教育制度は日本とは少し異なる。まず義務教育が5歳から16歳。それを修了すると、(1)就職する人、(2)FurtherEducationと呼ばれる職業訓練のための学校に行く人、(3)大学に進学するためのGCE−Aレベル(General Certificate of Education, Advanced Level)受験コース(約2年間)に入る人に分かれる。(3)を受けた人はGCE−Aレベルの試験を受け、その結果が大学の入学審査の対象となる。日本から留学する場合の入学資格については「大学留学」のページを参照してほしい。

大学入学後の勉強は、はじめから専門分野に絞られる。日本のような一般教養の授業はない。学士号を得るのに通常3年。日本より1年短いが、その間専攻分野についてじっくり勉強することができる。またアメリカの大学が産業界と密接に結びつき、卒業後は社会ですぐに仕事として役立つようなコースを多く設けているのに対し、イギリスの大学生は研究者としての性格が強く、よりアカデミック。大学に進学する人の割合もアメリカよりずっと低いのが特徴である。

大学院は、修士課程(1〜2年間)と博士課程(2〜3年間)以外に、Postgraduate Diplomaと呼ばれる3ヶ月〜1年間の短期コースも設けている。

イギリスの大学での研究分野としては、ビジネス、環境学、国際関係論、法律、英語教授法、英語学、英文学などがある。また、世界ではじめてクローン羊を誕生させたように、遺伝子科学等の医学、科学分野の研究も盛んである。

語学教育機関は私立の英語学校が主流で、滞在先はほとんどホームステイ。どうしても大学で英語を勉強したいという人は、夏コースがお勧め。夏の間は学部の学生がいなくなるため、空いているキャンパスを利用して英語コースを開いているカレッジが多く、またそうしたプログラムの場合、滞在先として大学寮を使えることも多い。

英語
  イギリスの英語は『クィーンズ・イングリッシュ』と呼ばれ、イギリスはもちろん、オーストラリアやニュージーランドの英語学校の英語もこれを基本としている。どんな英語なのかを知りたい人は、BBCのワールド・ニュースを聞いてみるのが一番手近だろう。アメリカ英語より一語一語をクリアに発音してくれるので、人によってはイギリス英語の方が聞き取りやすいという人もいる。

ただし、みんながアナウンサーのような発音で話しているわけではない。ロンドンのコックニーと呼ばれる独特の発音は有名(映画「マイ・フェア・レディー」で聞いたことのある人もいるだろう)。また、ウェールズやスコットランドもそれぞれ特有の発音がある(ウェールズについては、「ウェールズの山」というヒュー・グラント主演の映画を見るとその特徴がわかるかも。また、スコットランドについてはエマ・トンプソン主演の「ウィンター・ゲスト」を参考に)。

なお、発音以外にも、文法上の違いや単語の意味、用法でもアメリカ英語と多少の違いがある。身近な例としては、日本語にもなっているポテトチップはイギリスではCrisps、イギリスでChipsといえば、フライドポテトのことを意味する(有名な料理Fish & ChipsのChipsである)。そのほかにも同じような例があるので、留学前に調べておくとよいだろう。

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