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自然環境
  アメリカは広い!初めて日本からアメリカに行くと、みんなそのことに圧倒されるのではないだろうか。国土は日本の約25倍、本土の48州に極北の地アラスカ、それにハワイを加えた50州とワシントンD.C.(コロンビア特別区)が現在のアメリカ合衆国を構成している。
カリフォルニア州だけでほぼ日本と同じ広さだ。気候も地形も場所によって全く違う。また国内でいくつもの標準時があり、時差が生じる(全国ネットのテレビでは番組のお知らせのとき、イースタン・タイムでは何時に始まる、という風に伝える)。
気候は北はアラスカから、南はフロリダ、ハワイまで地域により全く異なる。
地形は大まかに東から西へ並べると、まず海岸沿いの平野部からはじまり、アパラチア山脈、五大湖と中西部の大平原、ロッキー山脈とそれに続く高原地帯や砂漠、そして太平洋岸の平野へと続く。
各地域別の気候その他の環境については、それぞれの地域別情報を参考にしてほしい。

広いということは、留学生活の観点から考えると、移動の不便さとしてあらわれる場合もある。
長距離移動の飛行機は別として、普段の生活に使える交通機関は自動車を中心として街が作られている。
大都市部にはバス、地下鉄等が整備されているところもあるが、それでも東京をはじめとする日本の地下鉄・鉄道網の便利さに慣れている人にとっては、本数が少なく待ち時間が長く感じられることだろう。ちなみにアムトラックのような鉄道は一般的には旅行のための乗り物で、日常の移動に使っているのは東海岸のボストン、ニューヨーク近辺くらいである。地方都市では交通手段はせいぜいバス路線で、それも本数が少なく待ち時間を考えて生活する必要がある。というわけで、長期で地方の大学に留学する人の中には現地で車を購入する人も少なくない。また毎日の通学に時間のかからない大学内の学生寮に滞在する留学生も多い。

歴史・文化・習慣
  歴史的には、古代からのアメリカ先住民の時代を経て、ヨーロッパ各地からの移民がはじまり、東のニューイングランド地域から次第に西へと移民が拡大し、太平洋まで到達したのが有名なゴールドラッシュの頃(フットボールのサンフランシスコ49er'sでご存知の通り、1850年ころ)。その間当初はヨーロッパ各国の植民地であったのが、1776年にイギリスから独立を宣言。その後次第に州が増えていきスペイン、フランス、メキシコ等から国土の割譲を受けて、現在のアメリカ合衆国になっていく。
50州のうち一番最近加わったのはハワイで、1898年。つまりアメリカは今の形になって、まだ100年ほどしかたっていないのだ。

その拡張しつづけてきた歴史と国としての若さのせいか、街も人もオープンで活気があるのが特徴といえるだろう。
また世界各国からの移民が多いのも特徴の一つで、これも日本のようなほぼ単一民族・単一文化の国から行くと驚く点である。肌の色、髪の色、人柄も含めてとにかくカラフルだ。いろんな人がいるからこそ、平等に対する意識も高く、特に1950年代から60年代の公民権運動という歴史を経て、生活のあらゆる面で、人種、宗教、性別等による差別を排除しようとしている。

現地の人々と接する際には、そうした点も配慮する必要がある。 また習慣の点で特に気をつけてほしいのは、喫煙。アメリカはここ10数年ほどで、公共の場所での喫煙がどんどん制限されてきている。
人によっては、喫煙することが罪悪のように考えている人もいる。
人が集まる場所については、喫煙所となっていない限り禁煙と考えた方がいいくらいだ。

教育制度
  教育制度については「大学留学」に詳細を譲るが、日本とかなり似ており、2年制・4年制大学、大学院、専門学校等がある。
一番の特徴は2年制大学の存在。日本の2年制大学が女性を対象とした一般教養を中心とした教育機関であるのに対し、アメリカの2年制大学は性別に関係なく、職業訓練を目的としたコースと4年制大学への編入を目的としたコースとなっているのが特徴。
学校数も多く、またどの教育機関も、一度社会人となった人が仕事を辞めて、あるいは仕事をしながら通っているケースが多く、同年代の同じような境遇の人が通っている日本の大学とは少し様子が違う。そのおかげで様々な年齢の個性豊かな人々に出会うことができる。

また留学生の数も受入体制も世界で一番整っている国といえるだろう。「語学留学」の場合は大学等の付属英語コースと私立の英語コースが同じくらい豊富で、滞在方法は学校によるが、大学寮もホームステイも選択可能な学校も多い。
クラスには、アジア、中南米、ヨーロッパ、アフリカと世界各国からの学生が集まる。現在世界一のパワーをもつアメリカという国だからこそであろう。

英語
  日本の英語教育は、アメリカ英語を基礎としている。またテレビや雑誌・新聞等で触れる英語も、アメリカ英語が大半なので、 日本人には一番なじみやすい英語といえるだろう。ただし広いアメリカでは、発音に関しては地方差がかなりある(書き言葉はほぼ全国 同じ)。また移民が多いこともあってそれぞれのなまりもある。 カリフォルニアの流れるような、どこからどこまでが一語かわかりにくい英語、南部の独特の節回しの英語、そして東部はイギリス英語 に近い、でもどこか微妙に違う、といった具合。1999年に公開された「サイダーハウス・ルール」という映画に出演したマイケル・ケイン (イギリス出身)が、メイン州を舞台にしたこの映画の英語にかなり苦労したと語っていたのは、印象深い。 どこで勉強したとしても英語であることにかわりはないが、気になる人はそれぞれの地方を舞台にした映画やテレビ番組を見て、音の違 いを研究してみるのも楽しいかもしれない。

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