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学生寮って何?
4年制の大学(イギリスなどは3年制)では学生寮のあるところが多い。学生寮はほとんどの場合大学が直接運営・管理し、原則としてその学校に在学する学生のみが滞在できる施設である。大学付属集中英語コースや私立語学学校で大学のキャンパス内にある場合も、その学生寮を利用できることが多い。また夏休みの時期は大学生が休暇で帰省するため、夏のみ留学生のために英語コースを開講するという学校もある。特にイギリスのオックスフォードやケンブリッジといった有名大学は、入学することが大変難しいことで有名な名門校のため夏季英語コースは人気がある。なお、専門学校や2年制大学には、学生寮がない場合が多いので注意。寮生活ではルームメイトは重要な要素だが、誰が同じ部屋になるかはチェックイン当日まで分からない。また夏の時期は現地の学生が休暇中のため、留学生同士になる可能性が高い。

施設としては、それぞれの部屋(2人部屋が多い)、みんなが集まるラウンジ、トイレやシャワー(フロアーごとに共同であることが多い)、簡単な自炊をするためのキッチン(共同)、洗濯機や乾燥機のあるランドリー(共同)などがある。部屋の中はシンプルで、ベッドと机と荷物を置くためのクローゼットくらい。なお、日本の寮と異なる点として、寮は男女共同の場合が多いということがある。ルームメイトはもちろん同性になるが、同じ建物の中でフロアー別に男女に分けている場合や、フロアーも男女一緒で隣りの部屋に異性の学生が住むという場合もある。海外ではめずらしいことではないので慣れてしまえば問題ないが、最初は違和感をもつ人もいるかもしれない。

寮は大学の規模にもよるが、たいてい大学内に複数あることが多く、それぞれの寮によって間取りが少しずつ違ったり、あるいはそこに住む学生の特徴が出たりしている。例えば新入生が多い寮や大学院生が多い寮、特定の学部の学生が多い寮などさまざま。また大学に慣れてくると、友人同士でルームメイトになれるように申し込みができる場合もある。寮内の運営は大学のハウジング担当職員と、前学期からその学生寮に滞在している学生から選ばれたレジデンス・アシスタント(RA)と呼ばれる人が行うので、何か困ったことがあれば相談すると良いだろう。例えば部屋の中の家具が壊れたとか、備品が足りない、また何かの理由でルームメイトを変わりたいなど、何でも相談にのってくれる。

寮生活ってどんな感じ?
寮の一日は、起きてから共同のシャワーへ行き、シャツとジーパン程度なカジュアルな服装に着替えてカフェテリアで朝食。午前の授業を受けて、昼食もカフェテリアへ。午後の授業が終わると、宿題や資料調べのために図書館へ。夕食の時間になったらカフェテリアでとり、勉強が終わっていれば寮へ戻り、終わっていなければまた図書館へ。寮に戻ったら友達と話をしたり、テレビを見たりしてから寝るというのが平日の流れ。ここで気づいてほしいのは、寮は勉強をする場所ではないということ。もちろん本を読むことぐらいはできるが、基本的に勉強は図書館がメインで、寮は友人たちとリラックスしたり遊んだりする場と考えてほしい。

現地の学生は、平日は勉強中心の生活となるが週末はよく遊ぶ。といってもショッピングや外食などお金をかけて遊ぶわけではなく、寮のラウンジにみんなで飲物や食べ物を持ち寄ってパーティーをしたり、映画に出かけたりする程度だ。特に金曜日の夜は1週間の勉強から開放されて、寮内で歌って踊っての大騒ぎのパーティーになることも多い。

食事
寮の食事代のシステムは学校によってさまざま。学期の初めにRoom & Board(部屋代と食費)という形で一括して支払ってカフェテリアで食べ放題というシステムと、食券を買って払っていくシステムがある。カフェテリアは日替わりで決まったサラダ、スープ、肉料理、魚料理、卵料理、パン、パスタ、デザートなど量は豊富だが、味は淡白で油っこいので好みに合わない場合もある。バランス良くとれば健康にも良いが、くれぐれも食べ過ぎに注意。

場所によっては和食や中華が出る時もあるが、日本で食べるものと味付けが多少違うので自炊をしたくなる人は多い。そんな時は寮の共同キッチンで簡単な日本食をちょっと多めに作って、友人たちに日本食の説明などをしながら一緒に食べるのも楽しい。料理のできない人は、日本を出発する前に2〜3品だけでも料理できるようにしておこう。ちなみに日本食の食材は金額的にはちょっと高めだが、海外でもかなり手に入りやすくなってきている。

寮生活のメリットと注意すべき点
寮は同年代の学生たちとの共同生活のため現地の友人も作りやすく、色々なことを話し合う時間も多い。また、大学のキャンパス内にあるため通学に時間がかからず、夜遅くまで図書館で勉強をしてもすぐに帰れるので便利。ちなみに大学の図書館はたいてい夜中まで開いていて、場所によっては24時間オープンの所もある。

しかし共同生活であるため、当然協調性も必要。それもただ遠慮深ければ良いというわけではなく、「押すべき所は押し、引くべき所は引く」ことが重要。部屋の掃除方法やその他の細かいこと(音楽のボリューム、静かにする時間)など、ルームメイトと授業のとり方が違えば一日のスケジュールも違ってくるのでしっかりルール作りをしておくべきだ。「これくらいは常識」という考え方は、さまざまな人種や国の人が集まる寮では通用しない。

また週末のパーティも含めて、寮は結構騒がしい所だと覚悟しておいてほしい。
もちろん夜遅くにあまりうるさいようであれば、「静かにしてほしい」と主張してかまわないが、20歳前後の学生というのは集まって大騒ぎをするのはどの国でも共通。寮でよく起こるのは、誰かがワザと夜中に火災報知器を鳴らすというもの。みんな眠い中を起こされて、建物の外に一時避難ということになる。こんなことも笑って済ませないと、寮生活は続けていけない。
長所も短所もあるが、寮生活を送ったことのある人は、総じて楽しい思い出として記憶していることが多いようである。ルームメイトとは今でも交流があるという人も多いため、貴重な友人を得る場として寮を活用してほしい。
 

 
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